Merci Fernandez / Peru

Merci Fernandez / Peru

5月 25, 2026

Merci Fernandez / ペルー

Flavour : 
Strawberry, Tropical fruit, Fruit punch, Floral.
ストロベリーやトロピカルフルーツの果実味、フルーツポンチ、フローラル。


生産国:Peru ( ペルー)
生産者: Merci Fernandez (メルシー・フェルナンデス)
農園 : La Pomarrosa ( ラ・ポマロサ)
産地:Cajamarca > Jaen > Colasay > La Higuera (カハマルカ>ハエン > コラサイ > ラ・ヒグエラ)
品種:Bourbon de Colasay (ブルボン・デ・コラサイ)
精製方法:Washed
標高:1863 m a.s.l
収穫時期: 2025

今年もPeruのコーヒー生産者Merci Fernandez(以下メルシー)から、コーヒーを買わせていただきました。20代半ばの彼女は、2020年に両親からLa Pomarrosa(ラ・ポマローサ)農園を引き継いだばかり。大学で学んだ農業と畜産業の知識を活かしながら、時に両親と方針の違いでぶつかりつつも、彼女自身の農業の在り方を模索しています。農園を引き継いでからまだ長くはありませんが、2024年に初めてペルーを訪問したときから、彼女のコーヒーには他の生産者よりも強い甘さとフローラルなキャラクターを感じています。

彼女が両親や家族とともに農園を営むのは、ペルー北部のコーヒー産地Cajamarca(カハマルカ)県のColasay(コラサイ)という地域です。La Higuera(ラ・ヒグエラ)はより小さなコミュニティの名前で、複数の小規模生産者がこの土地でコーヒーを栽培しています。メルシーは現在も両親とともにコーヒー栽培を行っていますが、その傍らでOrigin Coffee Lab(OCL)というコーヒーエクスポーターのQC(品質管理)としても働いています。OCLは、ペルー北部のコーヒー生産者を私たちに紹介してくれるソーシングカンパニーであると同時に、国外へコーヒーを輸出するエクスポーターでもあります。メルシーと初めて会ったのも、OCLでのカッピングの場でした。

生産者としても、エクスポーターの一員としても働くメルシーは、私たちロースターを含めたマーケットが評価するコーヒーをよく理解しています。農園で実施されるプラクティスや精製方法も、買い手や飲み手のことを想像しながら行われており、正確かつ柔軟にアップデートしながら、収穫量と品質を向上させています。彼女の農園では、早朝にコーヒーのピッキングが始まります。ピッカーが高いモチベーションで完熟したチェリーだけを収穫できるよう、報酬を高めに設定しているそうです。完璧に熟したチェリーだけが複雑な風味を生むため、収穫には非常に気を遣っているとのこと。

収穫されたチェリーは丘の頂上にあるウェットミルまで運ばれ、まずは綺麗な水で洗いながら、浮力を利用した比重選別を行います。こうすることで、密度の低い未熟豆や、虫に食われて軽くなった豆が浮き上がり、取り除くことができます。密度の高い豆だけに選別したのち、小さなパルパーで果皮(パルプ)を除去し、パーチメントの状態にします。パーチメントはGrainProに清潔な水とともに入れ、封をした状態で36時間発酵させます。冷たい水で時間をかけて発酵・ミューシレージ(粘液質)の分解を行うことで、クリーンで明るい酸を持ったコーヒーが生まれるそうです。その後、天候に左右されるものの、規定の含水率に落ち着くまで15〜20日ほどかけて、ドライングベッドの上で乾燥させます。

メルシーの農園があるColasay地区は、Jaén郡(プロビンシア) を構成する12の地区(distrito)のひとつ。人口は約1.2万人、面積は [要再確認:735.73km²/603km²] の山間の自治体で、標高1,800〜2,200mの帯に農園が広がっています。Cajamarcaの中でも、特に高地の部類と言えます。
ここで栽培されるコーヒーはほとんどがBourbonで、その大部分が有機認証を取得しています。Colasayの小規模生産者には、"mingas"(ミンガ)という伝統的な労働交換の文化が残っているそうです。「今日はあなたのために、明日は私のために」――収穫期になると隣の農園を手伝い合うことで、お互いのチェリーが完熟のうちに摘み取られます。

 





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