
ペルーのコーヒーをエスプレッソローストとしてリリースするのは、今回が初めてです。この地域のコーヒーには、キャンディやシロップのような滑らかな甘さを感じることが多く、エスプレッソにも向いているという印象がありました。
エスプレッソは、コーヒー豆を細かく挽き、マシンで高い圧力をかけながら抽出します。その淹れ方ゆえに、コーヒーの骨格となるキャラクターが凝縮された形で味わえるのが、エスプレッソの面白さだと思います。浅めのフィルターローストでは感じにくい、赤ワインのタンニンを思わせるはっきりとした余韻や、マカダミアナッツ入りのミルクチョコレートのような風味を確かに感じていただける、ぎゅっと甘酸っぱい印象のコーヒーに仕上がりました。
ご自宅や Fuglen 店頭で、ぜひエスプレッソとしてお楽しみいただければと思います。

私たちは初めてのペルー訪問以来、Colasayという地域で複数のコーヒー生産者のコーヒーを取り扱っています。実はそのすべての生産者がFernandez家。一家はご両親と子供達、そして親戚まで、多くのフェルナンデスファミリーがコーヒー生産に携わっています。FUGLENでは兄Yonal Fernandez、妹のMerci、そして2人の叔母にあたるMareylaからコーヒーを買わせてもらっています。
今回のFamilia Fernandezは一家のコーヒーがミックスされたブレンドロットです。小さな地域の生産者のコーヒーを出荷可能なlotサイズにするために混ぜるリージョナル / コミューナルブレンドというものがありますが、今回はファミリーブレンドといったところでしょうか。

Colasay の家族農園では、それぞれが単一ロットも生産していますが、なかには高品質でありながら、収穫量が少ないために一つのロットとして出荷できないコーヒーも生まれてしまいます。そういったコーヒーが、低品質の地域ブレンドやコモディティコーヒーに混ぜられてしまうことを防ぐため、高い品質基準を満たしているが収穫量の少ないコーヒーを集めて、ひとつのブレンドが作られることがあります。これが "コミューナルブレンド" や "コミューナルプロデューサーブレンド" と呼ばれるコーヒーで、生産者が品質に応じたプレミアムを受け取る可能性を高める仕組みです。
"プレミアム" とは、高品質なコーヒーに対して市場価格よりも高い価格が支払われるインセンティブのような仕組みです。生産者は高品質のコーヒーを生産してプレミアムにアクセスすることで、より高い取引価格を受け取り、透明性と持続可能性の高いコーヒー農業を実践することができます。この循環が、生産者の生活向上に、私たちにとっては取り扱うコーヒーの品質向上に繋がっています。

私たちが買い付けるコーヒーを紹介し、そして日本にむけて輸出を手伝ってくれるエクスポーター”Origin Coffee Lab”は、Colasay 地区でこの仕組みを実践している組織のひとつです。生産者にスペシャルティコーヒーの価格構造を説明したり、コーヒーの品質に対するフィードバックを行ったりと、教育的な取り組みを通じて、家族単位・地域単位の小さなロットにもプレミアムが届く流れを作っています。
Fernandez Familia は、まさにそうした仕組みのなかで生まれているブレンドです


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